「アカヤシオ」の花山:月山へ
「月山」(がっさん)1,287m。栃木県の今市市と藤原町の境に位置し、今市市と栗山村にまたがる栗山ダムが登山の起点となる。山頂には古びた石祠があり、山名は修験道信仰の出羽の月山にちなむものと思われる。あまり知られた山ではないが、豊富なアカヤシオツツジに包まれた秀峰で、日光連山、高原山、会津の山々の展望も素晴らしい。登山コースはいくつかあり、コースによってはクサリ場もあるので注意が必要だが、全て1時間ほどで山頂に立てるので、クサリ場コースを避ければ、初心者でも簡単に登ることができる。5月上旬のアカヤシオの季節には、多くの登山客が訪れる。
私は、昨年(平成19年)の4月30日、パソコンサークル「バラの会」の山仲間に誘われて初めて「月山」を訪れた。生憎、「アカヤシオ」の開花には早すぎたため、あまり花を見ることはできなかったが、そのときに山で出会った人々から、最盛期の「月山」素晴らしさを散々に聞かされ、それまで「月山」の存在すら知らなっかた私でしたが、是非「アカヤシオ」の素晴らしさを実感したく、約1週間後の5月9日に妻と二人で再度訪れ、「アカヤシオ」の最盛期を堪能した。今回は、そのときのパソコンサークルの山仲間、女性二人の再チャレンジをサポートした山行です。
平成20年5月6日(火・振替休日)快晴
埼玉を6時に出発、途中高速道SAで朝食をとり、日光霧降高原道路を経由して、栗山ダム脇の駐車場に着いたのは、9時丁度。すでに40~50台の車が先乗りしているが、駐車場は大きく、まだ充分にスペースがある。朝、埼玉を出たとき吹いていた風はおさまり、雲一つない絶好の登山日和。駐車場から見える正面には、日光連山の赤薙山がどっしりと腰を据えて、通ってきた霧降高原の六方沢橋の大きなアーチが輝いて見える。
我々がとったコースは、少し時間はかかるが上りが一番楽な、北側から頂上を目指す、栗山ダムコース。しばらくは車進入禁止の車道を、ダム湖を眺めながら登山口へ向かう。目指す「月山」の山肌は、いたるところ「アカヤシオ」濃桃色に輝き、期待に胸躍る。登山口からは直ぐ急登となり、あわせて「アカヤシオ」の群生に迎えられ、歓声が上がる。急登は山頂まで50ほど続くが、山頂に近づくほど花影は濃くなり、歓声が途切れることはない。
狭い山頂は大勢の人で休む場所がない。記念の写真を撮って早々に下り、途中腰を降ろせる場所を探してコーヒータイムにする。花に囲まれ、山で飲むコーヒーは格別だ。
【左写真】「月山」山頂から日光連山を望む。手前の大きな山容が「赤薙山」で、中央に雪を被った「女峰山」の頂上が顔を出している。赤薙山の左斜面中腹には、日光「男体山」が顔を見せている。
コーヒータイム後、急坂を木の枝を頼りに下山を始めるが、上りでは見上げないと見えなかった「アカヤシオ」の花が、下りでは目の高さに見ることができるため、花に目を捕られて足が進まない。また、木々の間に見え隠れする、山肌が濃桃色に染まり、更に足が止まってしまう。
結局、40分ほどのコースを、写真を撮りながら1時間かけて下山。車道のバーベキュー広場には、ぴったり昼食時間に到着した。お昼のおにぎりを食べながら、振返って見上げる「月山」は 、山裾の新緑と、山頂付近のピンクのグラデーションが、素敵な景色を作り上げていた。こんな山奥にバーベキュー広場とは驚くが、毎年5月3日、アカヤシオが咲くこの季節に合わせ、栗山村主催でバーベーキューまつりが行われるとのことで、バーベキューの釜跡には、2日前の炭の灰だけが、まつりの後を物語っていた。
広場からは新緑の車道を、ウグイスの声を聞きながら駐車場へ戻る。声を頼りに、ウグイスも眺めることもできて、幸せ気分満点で、今回の「月山」を終了できた。
当日は、連休最後の日で、夕方の東北道は渋滞が予測されているため、帰路はゆっくりと、大笹牧場では、牧場のアイスクリームに齧り付き。日光市内の「東大付属日光植物園」に寄り道し、山野草を楽しみ。日光日帰り温泉「やしおの湯」で汗で流して遅めに帰路へ。おかげで、渋滞に巻き込まれることなく、7時を少し廻った時間に埼玉へ帰ることができた。
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